弁護士のひとこと
弁護士を目指した日々
現在、法曹資格を持たない方が弁護士になるには2つの途があります。法科大学院と予備試験です。法科大学院を卒業するか予備試験に合格した上で、司法試験にも合格し、さらに、二回試験という実務的な内容の試験にも合格して、お金を払っ …
身上監護事務はしなくてよい!?
2016年5月8日 弁護士のひとこと福祉・権利擁護・後見
「弁護士の成年後見人は身上監護をする必要ないですよね。」 私は複数の弁護士からこのように聞かれたことがあります。私は講演の度に「成年後見人の役割としては、財産管理事務と身上監護事務がありまして、、、」と話していました。で …
離婚紛争と子どもの利益
離婚が子どもに与える影響への関心が高まっています。「家庭の法と裁判」の最新号(2016年5月号)でも「離婚紛争における合意形成支援の現状と課題」と題する特集が組まれており、子どもの利益や支援の取り組みなどが紹介されていま …
リスクをおかすな、ミスを責めるな
2016年3月27日 弁護士のひとこと
昔読んだ本から私が学んだことを少しだけ紹介させてもらいます。 一冊目は、P・F・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社)の一文を紹介します。15年以上前に私が読んだ本です。 「私が知っている成功した人たち …
認知症徘徊列車事故訴訟・最高裁判決
2016年3月22日 弁護士のひとこと福祉・権利擁護・後見
平成28年3月1日、最高裁の判決(平成26年(受)第1434号、第1435号)に注目が集まりました。事件の概要は次のとおりです。 ・認知症の91歳男性が家を抜け出し、駅構内の線路に立ち入って列車に衝突し死亡 ・衝突事故に …
信頼なくして契約なし
2016年1月19日 弁護士のひとこと
契約書の作成は弁護士の重要な役割の1つです。取引における合意内容を書面化して、後に紛争が生じないようにするために契約書は作成されます。契約書のチェックや作成を依頼されたとき、私は、「契約の相手方と信頼関係があるのだろうか …
子は父母を扶養すべきか
成人になった子どもは、高齢になった父母を扶養しなければならない。民法877条の定めです。 では、子どもは自分の生活を犠牲にしてまで、親の生活を支えなければならないのか。さすがにそこまでの犠牲は子どもに求められてはいません …