暑くなりました。私は上着を着ずにワイシャツ姿で仕事をしています。大学卒業後に就職した会社(出版社)に出勤する際、駅のプラットフォームで暑さに耐えかねて上着を脱いだことを今でも覚えています。時代の変化を感じずにいられません。
久しぶりにこの1週間の仕事を振り返ってみます。

5月29日(月)は、朝一で郵便局に寄り、成年後見人の裁判所への報告書作成に必要な問い合わせをしました。郵便局の入口で依頼者とばったり出会いましたので、事件の進行等について雑談しました。その後、事務所に戻って、新件の相談を受けました。その後、伊丹の家庭裁判所に車で向かい、遺産分割調停に臨みました。

伊丹の家裁に向かう途上で携帯電話が鳴ったので、家裁到着後に確認したところ、大学時代(北海道大学)のゼミ仲間からのメールでした。かなりのご無沙汰でしたが、電話で話すと以前と変わらずユニークな人柄で普通に対話できたのが嬉しかったです。医療過誤の専門弁護士を紹介して欲しいとのこと。

調停終了後、篠山の留置施設で接見すべく車を走らせました。腹ごしらえをするために赤松パーキングエリアに寄り、ベーカリーでカレーパンと卵パン、あんぱんを買って食べました。ここのカレーパンは何度食べてもおいしいです。

30日(火)は、午前中に丹波市内で障害者虐待防止法をテーマに1時間ほど話しました。この時間だけはきちんと上着を着て、弁護士バッチも付けました。高齢者の虐待防止と比べて、障害者の虐待防止の取り組みがかなり遅れているのが気になります。午後からは事務所で4件の相談を受けました。相続と交通事故の相談が多かったです。1件あたり1時間の相談枠を確保しているので、事務員の勤務時間内に相談を終わらせようとすると、午後は4件が上限となります。

31日(水)は、朝から神戸へ。8時30分過ぎに神戸の検察庁へ出向き、証拠の閲覧謄写をしました。その後、神戸の裁判所に出廷し、別の刑事事件の判決期日に臨みました。判決内容は弁護側としては納得できるものでした。

午後は車で篠山市民センターへ向かい、篠山市の権利擁護委員会に出席しました。委員長の上田晴男先生(社会福祉士)の話を聞くのをいつも楽しみにしています。丹波圏域の福祉ネットワークの活動をさらに活発化させなければならないと決意を新たにしました。

夕方になって事務所に戻り、2件の相談を受けました。テーマは賃貸借と離婚。弁護士が頻繁に扱うテーマで法的には難しくありません。ただ、感情のもつれがあると問題を解決するのが容易ではなくなります。

6月1日(木)は午前に離婚の裁判、午後には養育費の調停がありました。調停終了後、夕方に相続関連の相談もしました。月曜に電話で話した学生時代のゼミ仲間からメールがあり、ゼミの恩師の新刊本をゼミ生特別価格で購入する方法が書かれていました。本のタイトルは「ことばと暴力――政治的なものとは何か」。かなり凄そうな本で興味はあります。「買っても読めるだろうか、、、」などと考えていたら頭が疲れてきたので、「嫁さんが買ったらと言ったら買おう。」と決めて帰路に着きました。ちなみに、妻の回答は「お世話になった先生の本は普通買うでしょう。」でした。

2日(金)は一日外です。午前は多可町の社協でケース会議。ケアマネさんがしっかりされているので助かります。午後は神戸にある病院へ出向き、丹波市の福祉職の方々と合流。入院されている方と面会しました。感謝の言葉を何度も言われ、うれしかったです(涙が出そうでしたが我慢しました)。その後、依頼を受けている交通事故の現場を確認。いくつか気付きを得られ、「やはり現場を見ないとダメだな。」と思いました。早めに帰宅し、久しぶりに自宅で夕飯を食べられました。

今週のFB(Facebook)の投稿では、中学時代の同級生が体を壊したり体調不良に陥ったりしていました。大学のゼミ仲間からの医療過誤の件も同世代の不幸に端を発していました。健康の尊さを改めて痛感した1週間でもありました。

(丹波市 弁護士 馬場民生)